自己破産と他の債務整理の比較

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自己破産と他の債務整理の比較｜ポイントまとめ

債務の返済が厳しい、そんな時に取る救済制度が債務整理です。
将来的な利息を免除できる任意整理と特定調停、債務を5分の1もしくは100万円まで圧縮できる個人再生、全ての債務を免除できる自己破産の4つからなります。どの方法がおすすめかは債務者の条件によるので一概ではありません。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、整理方法を比較して自分に適した手段を選ぶことが大切です。

一例ですが、債務額がそれほどではなく、頑張れば収入の範囲で返済できそうなら任意整理がいいでしょう。実際に大半の債務者は任意整理を選択しています。将来的な利息がなくなり、現状の元金＋利息を原則3年から最長5年で完済する方法なので、このまま返済をしていくよりは負担が減らせます。
しかし任意整理、特定調停、個人再生はいずれも返済が目的なので、返済能力がない人、つまり収入がない人には取ることができない手続きです。そのため、多額の債務を抱えており、自身の収入の範囲では返済できない人は自己破産しか選択肢がありません。

他の債務整理に比べると自己破産は、全ての債務を免除してもらえるので整理後の生活が一番楽になります。ただ、そう考えて比較をすると自己破産が一番有利なのではと思われますが、全額免除という大きなメリットがある分、デメリットも多くなっています。

まず、破産者の財産が換価されて債権者に均等に配分されるため、一部の財産は失うことになるでしょう。そして、破産後から約10年間はローンを組んだり、クレジットカードを作ることはできません。
また、破産と免責の両方を認められる必要があります。
破産は債務額に対して返済能力がないことが認められること、免責は債務の免除が認められることです。つまり、破産が認められても免責が認められないと債務の返済義務がなくなることはありません。
債務者の条件によっては免責が認められないケースがあるので注意が必要です。
ただ、基本的には免責が認められないケースはほぼありませんし、法律家に破産手続きをしてもらうのが一般的なので高確率で成立すると思っていいでしょう。

デメリットが気になる人もいるかもしれませんが、いずれにしても債務整理の最終手段は自己破産です。他の手段で整理してもどうにもならない債務は破産手続きをするしかありません。
しかし、その前の段階として他の債務整理の検討もおすすめしているのです。それを踏まえて検討しましょう。